渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉 藤田晋 著
最近Kindle端末を手に入れた。スマホやタブレットで読むのとは違い、恐ろしく読みやすく、本を読みまくっているため、またこの読書記録ブログに戻ってきたという経緯。
主にスマホで書くことになりそうなので、簡単な感想メインで。
自分が理想とする経営を考える時に、なんとなくサイバーエージェントに辿り着いた。そのあとは特に深掘りしていなかったが、SNSで好きな経営者がサイバーエージェントは素晴らしい会社だと言っていて、改めて関連書籍をまとめて購入。その第一弾が表題の『渋谷ではたらく社長の告白』。
生い立ち、学生時代、サイバー立ち上げから上場後までが描かれているが、なまじドキュメンタリーなので臨場感がすごく、読んでいると動悸がする。
最初は大切な人を裏切るようなことも、一歩間違えば詐欺的なこともしているけども、ここまで来るには確かにこの決断ができる、胆力がある人でないと無理だったろうなと思わされる。
意外だったのはホリエモンや現USENの宇野さんとの関係性。特にUSENの宇野さんのことは恥ずかしながら詳しく存じ上げなかったのだが、インテリジェンスの創業者で藤田さんの良きメンターだったことを初めて知った。
そもそもサイバーエージェントが当初インテリジェンスの子会社で、藤田さんが社長になるよう勧めたのも宇野さんだったとか。
なるほど、そういう背景があったのか。
とにかく藤田さんに関しては奥菜恵と結婚していた人ぐらいしか知らなかったのだが、ご本人も起業するときに『ビジョナリーカンパニー』に影響を受けたと言っているように、非常に志高い人のようだった。
自分も何かやりたいことがあって起業するというよりは、起業したくてなにかできることを探しているという感じなので、その点は藤田さんの考え方が参考になる。
簡単にスルスル読める本だったが、当時の熱気が伝わってきてこちらまで何かを始めたいと思う良書だった。ぜひ若い人に読んでほしい。